光回線の歴史

光回線の歴史

みなさまが現在当たり前のように使っているインターネット、今では仕事や娯楽、趣味、買い物といったあらゆるものにインターネットというものが必須になっていると思います。

時代と共にその形を変え、日々進化しているインターネットですが、本日は光回線やプロバイダについての歴史をご紹介していきたいと思います。

インターネットを使用するうえで必要なプロバイダや光回線についてのご紹介もしていきたいと思いますので、光回線やプロバイダというものがどういったものかわからないといった方もぜひチェックしていただければと思います!

■インターネットとは

インターネットは、世界中のコンピュータなどの情報機器を接続するネットワークです。

1990年ごろから、世界的に広く使われ始め、近年はその利活用が目覚しく進展してきました。

現在では、私たちの生活や仕事などのさまざまな場面で使われる、不可欠な社会基盤(インフラ)となっています。

私たちがインターネットを利用するためには、さまざまな方法があります。

家庭や学校、職場で利用する場合には、インターネットサービスプロバイダ(光回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回線などを通じて、インターネットに接続してくれるサービス事業者)と契約することによって、インターネットに接続できるようになります。

携帯電話会社と契約することで、携帯電話回線を通じてインターネットを利用することもできます。

■プロバイダとは

プロバイダとは「Internet Service Provider」の略になっております。

一昔前は、というか今もだと思いますが、プロバイダ業者のことを業界内では「ISP」と呼びます。

「Internet Service Provider」のProviderの部分をとって一般的にプロバイダと呼ばれるわけです。

では「Internet Service Provider」とは何でしょうか?

直訳すると、「インターネットサービス提供者」となります。

そのため広義的にみればインターネットサービスを提供している会社はすべてプロバイダということになりインターネットサービスを提供している会社はすべてプロバイダとなります。

■ 光回線とは

次に光回線について解説します。

これはすごくシンプルで、光回線とは光ファイバーケーブルを使ったインターネット回線です。
ちなみに光回線は利用者に伝わりやすい俗称のようなもので、正式にはFTTH(Fiber To The Home)と呼ばれる通信サービスです。光ファイバーケーブルとは通信ケーブルの一種で、石英ガラスというガラス繊維で出来ています。光ファイバーはイルミネーションなどでも使われています。一般的に通信ケーブルといえば銅などの金属が利用されますが(LANケーブルや電話ケーブルも銅で出来ています)、光ファイバーはガラスで出来ています。光ファイバーは従来の銅線に比べてより多くのデータを、より長距離で損失なく通信が出来る優れものです。

▼光回線網を保有している会社は大きくは2社しかない?

従来のインターネット(ADSL)は電話回線を利用したインターネットサービスでした。
電話ケーブルは多くの人家で普及していたため、新しく敷設する必要はなく、機器の取り付けとプロバイダ接続作業で接続が可能でした。しかし光回線はまったく新しい光ファイバーケーブルを利用した回線なので、新しく敷設する必要があります。

2020年、光回線は全国的に多くの世帯で利用することができ、契約者数は2020年には3300万件に昇ると言われておりますが、実は全て人力でケーブルを敷設しています。電柱から電柱へ伝って光ファイバーケーブルを敷設しているわけです。実はこのケーブルの敷設工事を実現できたのは大きくわけて2社しかありませんでした。一つはNTT、もうひとつは電力グループです。NTTは東西、電力は各地域でわかれているため、厳密には2社ではありませんが、大きくわけてこの2社しか光回線の設備を構築していません。

ちなみにかなり余談になっていますが、なぜこの2社しか光回線の通信網を構築出来なかったかと言うと、光ケーブルの敷設に電柱が必要だったからとされています。

日本の電柱は、

NTT保有の電信柱
電力会社の電力柱
両者共有の電柱

のいずれかが大半となっています。

光ケーブルを敷設するには電柱と、それを利用した敷設工事のノウハウが必要だったため、NTTと電力会社以外にはハードルが非常に高かったのです。現在光回線と呼ばれるサービスは数十~数百以上ありますが、そのどれもがNTTまたは電力グループが敷設した光ケーブルを利用したサービスとなっており、そのうち実に70%以上がNTT所有となっています。

■光回線の歴史

▼2014年までは光回線サービスは数えるほどしかなかった。

光回線はNTTと電力グループ以外の参入が難しかったため、光回線を提供する会社は実は数社しかありませんでした。

NTTが提供するフレッツ光
電力グループが提供する光回線(中部電力のコミュファ光、中国電力のメガエッグなど)
紆余曲折あって2009年に誕生したauひかり
のいずれかで、NTTのフレッツ光が圧倒的にシェアを持っていました。
表向きの形は変わりましたが、光回線は現在も上記3つのいずれかに該当し、NTTが圧倒的シェアを誇っています。

▼2015年2月から光回線の種類が劇的に増える

まず大きな変化があったのは2015年2月からスタートした、フレッツ光の卸販売による光回線の再販です。元々フレッツ光は「フレッツ光」と「プロバイダ(インターネットを接続するサービス会社)」の2つを契約するという体制で提供が行われていました。※現在もフレッツ光はこの形を維持しています。

そのため、フレッツ光の契約は、「フレッツ光(東西のいずれか)」と「プロバイダ(OCNやYahooBB)」の2箇所を契約し、

OCN光 with フレッツ
YahooBB光 with フレッツ

というサービスで提供されていました。

2箇所での契約は時期にもよりますが、基本的に契約書の書面は一枚で済みました。が、解約は2箇所行わなければいけません。NTTとプロバイダと2箇所を契約しないとサービスが使えない…という今考えても謎な契約方法は、おそらく一般的な家庭で契約するサービスとしては異例だと思います。

これが利用者にとってかなり煩わしく、わかりくかったためなのか、2015年2月からプロバイダ(OCNやYahooBBなど)がフレッツ光を卸値で購入して再販する「光コラボレーションモデル」が開始されました。

▼光コラボレーションモデルによって◯◯光が乱立

2015年2月よりフレッツ光の卸売販売がスタートし、それによってプロバイダ各社が光回線の提供を開始しました。先立って開始されたのはビッグローブ光。光コラボレーションモデルスタートと当時に2015年2月1日にサービスが開始されています。その後、So-netがSo-net光コラボレーションを、OCNはOCN光、NTTぷららはぷらら光を同月にサービス開始しています。

ソフトバンク光、ドコモ光の提供開始は3月になってから。やや遅れてのスタートでした。

光コラボレーションモデルはプロバイダ以外の業者の参入も増加し、

PCデポが提供するozzio光
TSUTAYAが提供するTSUTAYA光(新規提供終了しています)
エディオンが提供するエディオン光(新規提供終了しています)
ビックカメラとIIJmioが提供するビック光
など無数にあります。

そのほとんどが2017年頃に新規受付を終了しました。